札幌の空き家を処分する方法5つ|費用・期間・向いているケースを比較
2026.09.15札幌の空き家を処分する方法は、次の5つに整理できます。
1. 仲介で売る(相場に近い価格を狙える。3〜6ヶ月)
2. 不動産会社に買い取ってもらう(2週間〜1ヶ月で確実に手放せる)
3. 解体して土地として売る(解体費がかかるが、古家付きより売りやすいことがある)
4. 賃貸に出す(収入になるが、修繕費と管理の手間が続く)
5. 寄付・引き取りサービスを使う(売れない土地の最終手段)
札幌市内の住宅地であれば、多くの空き家は1か2で処分できます。この記事では、札幌市で2002年から空き家の買取・売却に携わる株式会社レックが、5つの方法の比較と、放置した場合のリスク、札幌特有の冬の問題を解説します。
空き家の処分方法5つの比較表
| 方法 | 期間の目安 | 手元に残る金額 | 向いているケース |
| 仲介で売る | 3〜6ヶ月 | 相場価格−仲介手数料 | 立地が良い、建物の状態が良い、急いでいない |
| 買取 | 2週間〜1ヶ月 | 相場の7〜8割程度が一般的 | 築古、荷物が残っている、早く確実に手放したい、遠方に住んでいる |
| 解体して土地で売る | 解体1〜2ヶ月+売却3〜6ヶ月 | 土地価格−解体費(木造30坪で150〜250万円程度) | 建物に価値がなく、土地の需要が高いエリア |
| 賃貸に出す | 修繕1〜3ヶ月+入居者募集 | 家賃収入(修繕費・管理料を差し引く) | 建物の状態が良く、将来自分や家族が使う可能性がある |
| 寄付・引き取り | 数ヶ月 | 0円、または費用を払って引き取ってもらう | 市街地から離れ、売却が現実的でない土地 |

方法1・2:売る(仲介と買取)
札幌市内の空き家の処分で最も一般的なのは売却です。売り方は、不動産会社に買主を探してもらう「仲介」と、不動産会社が直接買う「買取」の2つがあります。
仲介は相場に近い価格で売れる可能性がある一方、買主が見つかるまで空き家の管理を続ける必要があります。買取は価格が下がる代わりに、2週間〜1ヶ月程度で確実に手放せ、家財が残っていても、建物が古くても対応できることが多いです。 空き家の場合、「管理費用と手間がいつまで続くか分からない」という点が仲介の隠れたコストです。冬を1回越すごとに水抜き・除雪・見回りの費用がかかることを考えると、買取で早く手放す方が結果的に手元に残る金額が多くなるケースもあります。
方法3:解体して土地として売る
建物に価値がない場合、解体して更地で売る方が買主を見つけやすいことがあります。ただし注意点が2つあります。
・解体費用は売主負担。札幌市内の木造30坪前後で150〜250万円程度が目安で、アスベストや大量の残置物があると上がる
・更地にすると住宅用地の特例が外れ、翌年からの固定資産税が最大で6倍近くに上がる
このため、解体は「売却の目処が立ってから」が原則です。買取であれば、解体せず古家付きのまま引き渡して、解体は買主側で行うケースが多いため、売主が解体費を先に用意する必要がありません。
方法4:賃貸に出す
建物の状態が良ければ、賃貸に出して収入を得る選択もあります。ただし、空き家になって数年経った家は、水回りや給湯器、屋根の修繕が必要になることが多く、札幌では暖房設備(ボイラーやストーブ)の更新費用も無視できません。修繕費に100〜300万円かかることも珍しくないため、「家賃で何年で回収できるか」を先に計算してから判断してください。
方法5:寄付・引き取り
市街地から離れていて売却が現実的でない土地は、自治体への寄付や民間の引き取りサービスという選択肢があります。ただし、自治体は使い道のない土地の寄付を受け付けないことがほとんどで、民間サービスは引き取り費用を払う形になります。札幌市内の住宅地であれば、この方法を選ぶ前に買取で対応できるケースが多いですので、まず査定を受けてみてください。
空き家を放置した場合のリスク(札幌の場合)
空き家を「そのままにしておく」のも一つの選択ですが、次のリスクがあります。
・固定資産税・都市計画税がかかり続ける
・2023年12月の空家法改正で、放置された空き家が「管理不全空き家」に指定され勧告を受けると、住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がる
・札幌では冬の水道管凍結による破裂、屋根からの落雪で隣家や通行人に被害が出た場合の損害賠償責任
・建物の傷みが進み、年々売却価格が下がる
・相続空き家の3,000万円特別控除は「相続から3年目の12月31日まで」が期限で、放置していると使えなくなる
特に落雪と凍結は札幌特有のリスクで、実際に隣家の車庫を壊してしまった、水道管が破裂して床下が水浸しになった、といった事例は珍しくありません。空き家を持ち続けるなら、最低でも月1回の見回りと、冬の水抜き・除雪の手配が必要です。
空き家の処分で最初にやること
処分方法を選ぶ前に、次の3つを確認してください。
1. 名義は誰か。亡くなった親の名義のままなら、相続登記(2024年4月から義務化)が先
2. 建物の築年数と状態。昭和56年5月以前の建物なら旧耐震で、仲介では買い手がつきにくい傾向
3. 荷物の量。仲介なら片付けが必要、買取なら残ったままでも相談できることが多い
この3点が分かれば、不動産会社の査定で「仲介で売った場合の価格」と「買取価格」の両方を聞き、処分方法を決められます。
よくある質問
Q. 札幌の空き家を処分する一番早い方法は?
A. 不動産会社の買取です。株式会社レックの場合、お問い合わせから引き渡しまで2週間〜1ヶ月程度が目安です。
Q. 空き家を解体してから売った方が高く売れますか?
A. 一概には言えません。解体費(150〜250万円程度)を売主が負担する上、更地にすると固定資産税が上がります。古家付きのまま買取に出せば、解体費を先に用意せずに済みます。
Q. 荷物が残ったままの空き家でも処分できますか?
A. 買取であれば、残置物があるままでも対応できることが多いです。処分費用は買取価格に反映されますが、ご自身で片付けをする手間と費用がなくなります。
Q. 空き家を放置すると固定資産税は本当に上がりますか?
A. 通常は上がりません。ただし「管理不全空き家」や「特定空き家」として自治体から勧告を受けると、住宅用地の特例(税額を最大6分の1にする特例)が外れ、税額が大幅に上がります。
まとめ
札幌の空き家の処分方法は5つありますが、市内の住宅地であれば「仲介で売る」か「買取」のどちらかで解決するケースがほとんどです。時間をかけて価格を優先するなら仲介、冬の管理負担や放置リスクを早く断ち切りたいなら買取、と整理して選んでください。
株式会社レックでは、空き家の状態や名義の状況を伺った上で、仲介・買取の両方の価格をお伝えしています。「どの方法が合うか分からない」という段階からで構いませんので、お気軽にご相談ください。
監修:大友 涼(宅地建物取引士 第023280号)/株式会社レック(北海道知事免許 石狩(5)第6789号)
札幌市中央区南一条西24丁目1-6 レクシブ裏参道7F|2002年創業、札幌市を中心に不動産の買取・売却・管理を行っています。
※税金に関する記載は執筆時点の一般的な制度の説明であり、適用の可否は個別の事情により異なります。最終的な判断は税理士または税務署にご確認ください。

